開封直後からがっかり
MECHREVO Aurora X Proについて、注文した瞬間から少し期待していたが、宅配便が香港旅行の前に間に合わず、帰宅して開封した時にはすでに新鮮味が失われていた。SSDを増設しようとしたらM.2ネジがなめてしまい、最終的に絶縁テープでなんとか固定。新しいPCへの好感度はその場で半減した。
構成と価格
i9-14900HX + RTX 5070 Ti、国の補助金後の価格は8699元で、まあ妥当な範囲。周辺機器については、正直なところ神舟(Hasee)でも満足して使っていたので、使えないものはないだろう。
- ディスプレイ:2560x1600@300Hz、100% SRGB色域。発色も良く、「Cities: Skylines II」で渋滞のテールランプの赤が現実より鮮やかに感じる。
- キーボード:キーストロークは浅め、打鍵感は普通。普段は外付けキーボードを使っているので特に気にならない。
- 無線LANカード:AX201は正直貧弱。アンテナ設計も微妙で、ルーターのすぐ横でも有線に比べて速度低下が明らか。
- SSD:標準の致钛1TBは速度普通。自分で増設したCrucial(英睿达)2TBがメイン。
- バッテリー:80Whでゲーミングノートとしては緊急用。普段はワークステーションモードでバッテリー寿命重視。
- dGPU直結:ホットスワップ対応は高評価。再起動なしで切り替え可能。
- BIOS:AMI BIOSは以前より遥かに使いやすい。
使用感
「Cities: Skylines II」――人口12万人でもシミュレーション速度は3倍速を維持。ただしこの時点でファンの騒音は爆音。「サイバーパンク2077」はレイトレーシングウルトラ設定可能。「Forza Horizon 5」なども含め、正直なところ、以前のRTX 3060と本質的な違いはほとんど感じない。反射がリアルになったり細部が増えたりはするが、画質向上だけでは、既に100時間以上遊んだこれらのゲームにさらに時間をかける気にはなれない。
パームレストのスキンコートは確かに手触りが良いが、外部デバイスを繋ぐと結局外付けキーボードしか触らない。Nahimicサウンドは遅延が酷く、オフにした方がosu!の操作感が良いという、典型的な負の最適化。
ツールとしての意味
このPCを2週間使ったが、驚きもなければ失望もない。無線LANがダメなので有線使用、ターボモードではファンがうるさい、サウスブリッジに冷却がなく温度が高い。それ以外は――必要な時に光り、必要な時に音を出すだけのマシン。
良い道具とは本来そういうものかもしれない。ここまで書いてふと気付くと、右下のバッテリーアイコンを5分間もぼーっと見つめていた。でもこのPCは静かに98%のバッテリーを保ち、ただそこにある、喋らないレンガのようだった。